
関東圏にいる人と沖縄にいる人では、
台風の捉え方が違うって言います。
当の私は関東出身なので、
正直台風の猛威って言ってもピンと来ない点があるのです。
そこでここでは、
台風の強さについて話していきます。
天気予報などでも使われている言葉も出てくるので、
覚えておいて損はないと思います。
私もこのページを作っていくうちに学びましたが、
より天気予報が分かってきたのです。
普段私たちは”台風”と呼んでいますが、
実は”熱帯低気圧”の事を言います。
これは知っている人も多いと思います。
その中で台風は
熱帯低気圧の中でも勢力の強いものを指します。
具体的に言うと、
”中心付近の最大風速が17.2 m/s以上”のもの。
(それ以下は熱帯低気圧と呼びます。)
最大風速”17.2 m/s以上”
分かりやすくいえば、
大人がまっすぐ立つのが難しい位の強さ
(小さな子供だと飛ばされそうになる強さです。)
もちろん傘はさせない強さです。
それ以上が台風だと
覚えておくと分かりやすいと思います。
そして天気予報でも言われますが、
台風は”強さ”と”大きさ”で表現されています。
【 台風の強さ 】
・17.2 m/s~32.6 m/s
・・・ 一般的に”台風”と呼びます。
枝が折れたり、看板が損傷を受ける強さ。
・32.7 m/s~43.7 m/s
・・・ ”強い”
屋根の瓦が飛ばされたり、根が弱い木が折れる場合がある。
走っている自動車が横風を受けると、道から押し出される位の強さ。
・43.7 m/s~54.0 m/s
・・・ ”非常に強い”
強度の低い木造住宅は倒壊したり、木が根っこから飛ばされる場合がある
54.0 m/s以上~
・・・ ”猛烈な”
自動車は道路から吹き飛ばされたり、列車が脱線する場合がある。
大木でも折れたり、根から倒れたりします。
【 台風の大きさ 】
500km以下 ・・・特にない
500~800km
・・・大型(大きい)800km以上
・・・超大型(非常に大きい)
※昔は表現の組み合わせで、「小さく弱い台風」などと呼ばれたりしていました。
しかし小さいや弱いなどの表現で過小評価する人もいるという事で、
2000年以降は弱いや並といった言葉を使わず単に台風で表現する様になります。
特に押さえてほしいのが、
”強い”
”非常に強い”
”大型”
”超大型”
といった表現とその被害規模です。
ニュースでは、
この表現の組み合わせで台風の強さや大きさを表しています。
○○kmとか、○○mって数字で言われても、
ピンと来ない人が多いからだと思いますが~。
だからこれを知っておくと、
天気予報を見ていてもより理解できると思います!
天気予報を見て理解できれば、
いつも以上に危機感が生まれるし、
対策にも意識が向いていくと思うのです!
ちなみに、
1959年(昭和34年)に発生した伊勢湾台風
9月21日に発生した台風で、
日本に上陸したのが26日~27日。
伊勢湾台風は日本の歴史上、
特に強烈で甚大な被害をもたらした台風と言われています。
私はこの時まだ生まれていなかったのですが、
この被害を見てびっくりしました。
【伊勢湾台風の強さと被害状況】
伊良湖(愛知県)では、
最大風速45.4m/s(最大瞬間風速55.3m/s)を記録名古屋で37.0m/s(最大瞬間風速45.7m/s)
舞鶴では36.5 m/s (51.1 m/s)を観測する程で、
猛烈で超大型の台風と言われています。
事実、
この台風の影響で、死者は4,697名
行方不明者401名
負傷者38,921名全壊36,135棟、半壊113,052棟
その他床上浸水157,858棟という
かなりの被害があったのです。
台風の多い時期は8月~10月頃です。
年間発生数は毎年平均26個ほど。
その内日本に接近する数は、平均11個だそうです。
そして、
上陸するのが2.6個なのです。
これまで観測上最も多かった年は1967年の39個。
逆に2010年は最も少なく14個だったのです。
こうやって平均値だけを見ても分かりますが、
毎年必ずと言ってもいいほど
私たちの身に迫ってくる災害の一つなのです。