”正常性バイアス”を克服できるかもしれない!? ~ 東日本大震災から ~

逃げ遅れないために…

 

東日本大震災が起こって4年が過ぎ…

 

4年が経過したにも関わらず

被災地はまだまだ復興途中の段階。

 

問題の山…

しかも課題が山積みだそうです。

 

テレビでも取り上げられていましたが、
住宅(災害公営住宅)の建設にも
地域によってかなり差があるそうです。

 

こういう記事を目にしている時…

 

 新聞を読む

ちょうどこんなものが!

…”地震に慣れてしまった被災者がいる

というのです。

 

津波の後(イメージ)

東日本大震災という巨大地震が起こると、
その後も余震はある程度続くのだそうです。

 

3.11の地震が巨大なだけに
余震も比較的大きくなると言われています。

 

揺れ(イメージ画像)

こんな風に地震が日常的に起こると、
ある意味仕方がないのかもしれませんが…

 

”これも余震か…。”

 

”あの時ほどの地震じゃないだろう…。”

 

”○○年前に大地震が起きたのだから、
 もうこないだろう…。”

 

こういう風に思う人もいるそうです。

 

以前書いた記事に

正常性バイアス」という心理があるのですが、

まさしくこれです。

 タイムリミットが迫る!(イメージ画像)

 

この心理は、

人間に備わっている心理だけに厄介なのです。

※災害から逃げ遅れる心理…
 ⇒”正常性バイアス”とは?

 

 

そんな心理を克服するだろう事例として、

こんな気になった読み物もありました。

 

”TOCANA(トカナ)”からのこんな記事でした。

東日本大震災という未曽有の大震災で

命を取り留めた人々の体験談から

いくつかの重要なポイントが浮かび上がってくるのです。

 

その一つ目は…

伝承を重視

…三陸地方には
津波てんでんこ」という言い伝えがあります。

津波はあっという間に襲ってくるから、
とにかくてんでんこ(てんでんばらばら)に逃げろ」という意味です。

この言い伝えを守って
すぐに避難所に逃げ込んだ事で助かったというのです。

…釜石東中学校の副校長が、
地震が起こり校庭へと避難し始めた生徒たちに向かって
「避難所へ走れ!」「点呼などとらなくていいから」と大声で叫んだそうです。

この行動によってほとんどの生徒たちは
すぐに避難所へ避難できたそうです。

そして無事命を取り留めたのです。

 

そしてもう一つ。

釜石の事例…

釜石市内の小中学校の生徒の内、
約99.8%に当たる2,921人が津波から逃げる事ができたそうです。

この様に逃げきる事ができたポイントに、
尾木ママがこんな事を教師から聞いたそうです。

…子供たちは”地震と同時に逃げるというスイッチが入った”。

教師に逃げろと言われる前に、
生徒自身が自主的に逃げたのです。

 

ここで一番のポイントは

地震=避難”という図式があったから。

 

普段の訓練や教育が

身に付いていた成果だったからだそうです。

この2つの事例で思った大切なポイント!

 

その1つ目は

その土地にある言い伝えや伝承を守る!

その土地や地名など古くからあるものには
何かしらの意味があると言われています。

意味があるからこそ伝わっている。

そう思うと、
言い伝えはここぞという時には大切なのかもしれません。

 

そして、

私的に最も重要だと思う

”正常性バイアス”心理を克服する最大のポイント!

 

それは… 

一秒では早く逃げろ!

…”訓練を体に染み込ませる

 

普段の訓練や教育が

しっかりと身に付いているからこそ、

いざという時にすぐに行動できるのです。

 

そう思うと、
避難訓練は実はものすごく大事って事ですね。

 

でも単なる行事的な訓練では
あまり意味がないと思います。

 

この釜石の事例で行われた

訓練や教育がどういうものなのか?

 学校教育・訓練

 

具体的に取り上げてほしいものですね!

 

思うに、

これが実は一番大切な事かもしれないのに…。

 

 

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