- 2015-5-7
- 災害関連の用語

”噴火警戒レベル”とは何だろう?
5月6日に箱根山の噴火警戒レベルが
1から2に引き上げられて一気に広まった言葉です。
さて、
これはどんな指標なのでしょうね?
気象庁のサイトを見ると、
かなり詳しく出てきますが…
ここでは
分かりやすくまとめてみました。
”噴火警戒レベル”とは…
…警戒が必要な範囲と、
とるべき防災対応をまとめた指標です。
1(平常)~5(避難)までの5段階で区分されています。
【 噴火警戒レベル 】
レベル5(避難)
…居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生した場合。
⇒この場合は危険地域のすべての住民は避難
レベル4(避難準備)
…居住地域に重大な被害を及ぼす火山活動が発生すると予想される場合。
⇒警戒が必要な居住地域では避難準備を行う
レベル3(入山規制)
…居住地域近くまで生命に危険を及ぼす火山活動が発生した。
もしくはその恐れがある場合。
⇒登山規制、入山規制。
そして災害時要援護者の避難準備を行う場合がある。
(※災害時要援護者とは高齢者や心身に障害がある人。また子供や妊婦などを指します。)
レベル2(火口周辺規制)
…火口周辺部で生命に危険を及ぼす火山活動が発生した。
もしくはその恐れがある場合。
⇒名前の通り”火口周辺では立入が規制されます”。
レベル1(平常)
…火山活動は静穏(静かで穏やかな状態)。
⇒住民、登山者などへの対応は特にない。
この噴火警戒レベルの対象になっている火山は、
現在の所”30”あるそうです。
そういえば、
昨年噴火した”御嶽山”はというと…、
”レベル3”に指定されています。
※現在レベル3に指定されている火山は3つあります。
”桜島”…鹿児島県にある活火山
”口永良部島”(くちのえらぶじま)…2014年8月3日に34年ぶりに噴火しました。
”御嶽山”…2014年に噴火した火山で、死者行方不明者は計63名を出しました。
そして今回
箱根山が引き上げられた事で、
”レベル2”の火山は”7”になりました。
例えば、
阿蘇山、吾妻山、三宅島、草津白根山など
それ以外の21の火山は、
”レベル1”に指定されています。
例えば、
富士山や浅間山、伊豆大島、雲仙岳など…。
今回箱根山は火山性地震の増加、
火山活動がより活発になる恐れがあるとして引き上げられました。
この様に火山活動の変化によって、
警戒レベルが変更されるのです。