竜巻の大きさ ~ 藤田スケール ~

ハリケーン(イメージ画像)

 

ニュースなどで耳にした事はありますが?

 

・・・”EFスケール

(Enhanced Fujita scale)

竜巻の大きさを計る尺度の事です。

竜巻

 

 

 

 

Fujitaスケールとある通り、
提唱者は日本人の藤田哲也博士です。

1971年に藤田スケールを提唱したのが始まり。

でも当時のはまだ
竜巻の研究も今ほど進歩していたわけではなく、
経験則で考えられた様です。

その後、様々な点から改良が加えられ、
より厳密に風速などを表すため、
改良藤田スケール(EFスケール)が誕生しました。

日本では2007年に気象庁が予報用語に追加し
使われていますが、
気象庁のHPを見る限り、
改良型ではなく、
元の藤田スケールを使用している様です。

 

F0~F5までの6段階があって、

数字が上にいけばいくほど

風速や威力が強くなります。

 

よく竜巻が起こった時にニュースで耳にすると思います。

F2やF3などの様に、
竜巻大きさを表す単位の様なもので、
そのFは藤田(Fujita)のFからきているのです。

 

フクロウ

 

 

 

 

ここでは、

その藤田スケールを紹介します。

”F0”

毎秒17~32m/s
比較的被害は小さい。

全体の竜巻の約4割がこのF0に当たります。

(想定される被害状況)
小枝が折れたり、道路標識が損傷したり、
比較的軽度の被害

 

”F1”

毎秒33~49m/s

(想定される被害状況)
中程度の被害。
屋根瓦が飛び、ガラス窓が割れる。
ビニールハウスが大きく被害を受ける。
根の弱い木は倒れ、強い木は幹が折れたりする。
走っている自動車が横風を受けると、道から押し出される威力。

 

”F2”

毎秒50~69m/s
約全体の竜巻の2割程度。
※2013年9月に埼玉から千葉で起こった竜巻がこのレベルに当たります。

(想定される被害状況)
大きな被害。
住家の屋根がはぎとられる。
強度の弱い住宅は破壊される。
自動車は道路から吹き飛ばされ、列車は脱線する事もあります。
大木でも折れたり、根から倒れたりします。

 

”F3”

毎秒70~92m/s
(想定される被害状況)
重大な被害。
壁が押し倒され、住宅が倒壊する威力。
列車は転覆し、自動車は持ち上げられ、飛ばされる。
森林の大木でも大半が折れたり引き抜かれるほどの威力。

 

”F4”

毎秒93~116m/s
約全体の1%ほどで、ほとんど起こる事がないレベルです。
これまで日本ではF4以上の竜巻は観測されていません。
(想定される被害状況)
深刻な大被害。
住家がバラバラになって辺りに飛散し、鉄骨づくりの住宅でもペシャンコになるほどの威力です。
列車は吹き飛ばされ、自動車はミサイルの様に空中飛行する。
1トン以上ある物体が降ってきたりするほど。

 

”F5”

毎秒117~142m/s
(想定される被害状況)
あり得ないほどの甚大な壊滅的被害。
強固な建物、家でも跡形もなく吹き飛ばされる。
自動車、列車は持ち上げられ飛ばされ、とんでもない場所まで飛ばされる。
数トンもある物体でもミサイルの様に飛び交い、どこからともなく振ってくる事もあるほど。
とにかく信じられない様な大惨事になります。

 

埼玉や千葉で起こった竜巻のレベルは”F2”。

日本で起こる竜巻の中でも
大きい方の部類になるのです。

実体験から言えば、
F2でもスゴイ被害になるのです。

もうめちゃくちゃです。

 

今後ニュースで竜巻の事が流れていたら、
ちょっとは気にしてみて下さい。

 

何事も災害への危機意識は、

気にする事から始まります!

 

 

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