
一時は御嶽山の噴火で話題で持ち切りでしたが、
ここ最近は、
新聞もニュースでも取り上げられなくなりました。
今年は日本だけじゃなく
世界各地で火山の噴火が多いのです。
そんな日本では御嶽山以外に
噴火の危険視されている山があります。
…
”蔵王山”
(イメージです。)
ここも御嶽山の噴火以降、火山性微動が増えているとの事。
噴火には予兆があるので、
地震などに比べれば予知しやすいと言われています。
ここでは、
そんな噴火の予兆について話していきます。
主な予兆が”火山性地震”です。
これまで観測で最も利用されている方法で、
地震計を火山のあちこちに設置し、
観測するやり方が主流とされているそうです。
今回の御嶽山も
もちろん地震計が設置されていたそうです。
でも、
故障しているものもあったそうで、
正確に観測していたかは、
不明な点もあるけれど・・・。
ちなみに、
地震とは言っても、
火山の地震と一般的なプレート地震とは少し違うのです。
火山性地震は
震度もそれほど大きくないものがほとんどらしく、
震源が浅い。
しかも震度1以下が多いそうです。
その火山性地震が噴火間近になるほど、
回数も増えるとされています。
活火山の内部構造を見ると、
こんな感じになっています。
山には水分を含んだ地下水があって、
その下にマグマがあるのです。
噴火が近づくって事は、
マグマが上に移動する事です。
前回水蒸気噴火やマグマ噴火について話しましたが、
マグマの上昇が噴火の原因でもあるのです。
マグマが上に移動するって事は、
水分を多く含んだ地下水が熱せられ、
体積が膨らむって事。
その分地下では圧力がかかるのです。
その圧力に耐えられなくなり、
岩盤が壊れる、崩れる。
コレが地震になるそうです。
一般的な地震の様に
プレートの動きではなく、岩盤の崩れ。
だから、
地震が一般的に小さかったり、
震源が浅いのはこのためなのです。
火山性地震が起こるって事は
マグマが上に上昇しているって事。
火山性地震の回数が増えるのは、
それだけマグマも上に上昇してきて、
地下水が熱せられ膨らんでいるって事です。
いつ水蒸気爆発が起こって、噴火するとも限らない。
もしくはそのままマグマが上昇し、
噴火するかもしれないって事なんですね。
火山性地震の頻度も大きさも活火山によって違うと言われています。
(山によって性格が違うって事なんですね。)
だから
これまで起こった噴火のデータを取って、分析し、
後の観測に生かしているそうです。
今回の御嶽山の噴火は今まで大きな噴火もなく、
データもそれほどなかったそうです。
だから噴火の予測が難しかったといいます。
こう見ていくと、
観測する事って本当に大切なんですね。
蔵王山が今噴火の危険性があるとされていますが、
これはちゃんと観測しながら、
万が一噴火しそうなら、
前もって予知出来てほしいもんです。